ぐっくブログ

日々の発見や感じたことを書いてます。

人格

先日、久々に漫画を買いました。

 

浅野いにおの新作、アイアムアヒーローなどで知られる花沢健吾の新作とここは今から倫理です。というタイトルの漫画。

 

タイトルでなんだこれ、となって2巻すでに発売されていたので購入。

 

高校が舞台で主人公は倫理を担当する教師。

 

さまざまな問題を抱える生徒たちが登場しオムニバス形式で進んでいきます。

 

タイトルの通り内容は悩める生徒たちに教師が知性を与えていく。

 

考え方や視点のアドバイスを与え生徒たちはそこから自分で考えて行動を変えていく。

 

結構面白いです。

 

その中で印象に残った話。

 

現代社会において当然のように多くの人が使うSNS

 

ネットの世界での人格と現実での人格にギャップが生まれすぎて困惑する生徒の話です。

 

そもそも人格とは大きく個人的、社会的なものに分かれるそうです。

 

個人的人格はそのまま、自分が何者であるか。

 

社会的人格は社会から与えられた役割みたいなもの。

 

会社、学校、家庭、友達などなど。

 

他者から見られる人格ですかね。

 

そもそも人格とは勝手に生まれるものではないらしく自分が何者であるか自覚したときに生まれるものだそう。

 

主体性、統一性、責任性、所有性。

 

この4つの性質を持ち合わせて初めて人格が備わっているといえるそうで。

 

一つ一つ説明するとすごく長くなりそうなので飛ばします。

 

人はたくさんの仮面を被りながら生きている。

 

仮面とは社会的人格のことです。

 

職場の人間と友人と会話をするときに同じテンション、同じ言葉遣いで喋る人は滅多にいないと思います。

 

みんながみんな仮面を被りながら生きています。

 

ローマ時代のエピクテトスという哲学者が残した言葉で

 

記憶しておきなさい。君はこの世界という演劇のひとりの役者であると。

君の役割はただ一つ。その役を見事演じること。

 

まさに!と思いました。

 

SNS上の自分、つまり仮面を綺麗にすることも大事かもしれません。

 

しかしその仮面を被る当の本人が醜いと思うのであればギャップが生まれます。

 

そのギャップが大きくなればなるほど心を病みます。

 

大事なのは仮面を磨くことより役者である自分自身を磨くこと。

 

役者が美しければ仮面も輝く。

 

僕もSNS世代なわけですが物凄くこの漫画は響きましたね。

 

思っていたことが言語化されて自分に落とし込まれる瞬間ってたまらないです。

 

それと同時に僕の周りには自分を磨くことに一生懸命な人が本当に多いなあと気づきます。

 

とても恵まれていると思います。

 

f:id:gwok93:20190207232937j:image