スパイダーマン スパイダーバース
少し前に見てきました。
スパイダーマンファンの僕にとっては外せない一本だったのでこちらも劇場で鑑賞してきました。
映画の公開に合わせてAJ1のスパイダーマンモデルが発売されたのですが抽選に外れて手に入れることができませんでした…
これを履いて見に行こうと意気込んでたのですが。
今作はスパイダーマン史上初の長編アニメーションらしいです。
内容自体も新鮮な展開でした。
Marvel作品を理解する上でマルチバースという概念があるのですがこの作品はこれがかなり大きく関係してくる物語です。
マルチバースとは多次元宇宙のことで日本ではパラレルワールド、並行世界という呼び方の方が馴染みがあるかもしれません。
そのマルチバースを通じて同じ世界に6人のスパイダーマンが集結するんですがそれだけでもう胸が踊る展開です。
尚且つ各々のバックボーン、特殊能力なども描かれてワクワクが止まりませんでした。
展開がとにかく軽快でそれはアニメならではかなと思いました。
とにかく映像へのこだわりが半端ないなと感じます。
実写では表現できないエフェクトというかサイケデリックな表現がふんだんに使われていて視覚からの情報がものすごいです。
わあ!すげえ!!!ってなりました。
今作が今までの作品と少し違うのは主人公が初めての黒人、そして人種や性別がバラバラな人物がスパイダーマンであるということ。
今作の最大のキーですね。
スパイダーマンがなぜ多くの人に愛されてるかというと何よりも親しみやすさかと。
親愛なる隣人 という異名からもスパイダーマンがあくまで現実離れした超人ではなく現実味をかなり帯びています。
その姿を見て誰しもが自分もヒーローになれると勇気付けられると思います。
他の方の記事で読んだのですが、2015年にリークされたソニー・ピクチャーズのメール文書から
ピーターパーカーは白人の異性愛者でなければならない。
と様々なスパイダーマンの取り決めが羅列されていたらしいです。
露骨な黒人差別、白人至上主義ですね。
このことから黒人がスパイダーマンの作品を求める声が大きくなりました。
ラッパーのLogicという方の曲でBlack spidermanという曲があるのですがこれがまたとてもいいです。
彼も白人と黒人の両親から生まれ、壮絶な家庭環境や偏見に立ち向かってきた人物です。
その彼がスパイダーマンはブラックになるべきだ。と曲中歌っているのです。
とても胸が熱くなります。
こういった背景があり誕生した今作のスパイダーマン。
そういった予備知識を備えて見るとまた違った角度から見れるかもしれません。
余談ですが僕が初めてスパイダーマンを劇場で観たのは2002年に公開されたサム・ライミ監督のスパイダーマンでした。
父に連れられて二人で観に行ったのですが見終わった少年時代の僕はスパイダーマンになりたい!と強く思っていた記憶があります。
そのサム・ライミ監督なんですがホラー界の巨匠と呼ばれるほどホラー映画をメインに数多くの作品を残されています。
そのサム・ライミ監督なんですがスパイダーマンの大ファンらしく、どうしても自分で映画を撮りたいと思っていたらしいです。
しかし技術的な問題やあらゆる面で制作までこぎつけなかったそうで。
そこでサム・ライミ監督は自身が監督する映画の要所でスパイダーマンを撮るのに必要になりそうなアングル、カット割りなどを盛り込んだそうです。
そして何作もそれを繰り返し自分はスパイダーマンを撮ることができる!と示したそうです。
この話を以前の記事に書いた斎木さんが教えてくれました。
より一層スパイダーマンを好きになりました。