チワワちゃん
昨日、久々に映画を観てきました。
1月18日より公開のチワワちゃん
全く前知識のない方からすると、???ってなるようなタイトルですが原作はヘルタースケルターなどを描かれている岡崎京子さんです。
僕も原作は読んでおらず以前見た広告の動画でぼんやりと面白そうだなあと思ってたのでタイミングもあり観ました。
内容はとある大学生の男女数名の仲良しグループがいまして、その中の人物の彼女として自分をチワワと名乗る女性が途中からグループに加わります。
そのチワワちゃんがバラバラ死体として発見されたというところから物語が始まり展開していきます。
ここからは掘り下げた内容に触れていきますのでネタバレを含みます。
感想としては思っていたのと全然違った!
良い意味でそう進んでいくんだなあというか。
劇中のほとんどがチワワちゃんに関する回想の話。
当時はずっと一緒に遊んでいたにも関わらず、チワワちゃんの本名を彼女が亡くなってから知るという。
若者にありがちな希薄な関係性。
当時のメンバーが一人一人、チワワちゃんとの当時の思い出を振り返りつつ核心に迫っていきます。
そこからわかってくるのが誰一人としてチワワちゃんのことをよく知っている者がいないということ。
そして登場人物たちが想像していたチワワちゃんという人物像は実際と全く異なること。
色々な話を踏まえて徐々にチワワちゃんがどういう人物だったのかわかっていきます。
チワワちゃんはすごく美人で愛嬌がありグループの中でもマスコット的な存在でした。
一人ずつその視点になり回想のシーンに入っていくのでその人物から見たチワワちゃんというものがハッキリします。
誰も彼女の本質が見えていない。
その場のノリやテンションに任せてつるんでいたけどそれが終わればなんで一緒にいたんだっけ?となってしまうような薄い関係。
これは昨今の社会においても往々にしてあり得ることかなあと。
映像も煌びやかで色もとても綺麗でした。
青春の煌きというか。
極端に華やかな映像から、ずっと続くと思っていたがやっぱりすぐに終わりが来てしまう青春そのものを感じました。
音楽などの演出もよかったです。
このシーンいるのかな?と思うところもありましたが、その意味のないシーンそのものが意味を作り出して青春というものを表してるのかなあと思ったりしました。
門脇麦、成田凌と若手の注目株が多数出演されていて演技も見応えがありました。
門脇麦は愛の渦という映画で初めて観て以来、この人すごいなあと思っていました。
日本人独特の空気感というか、あぁいう雰囲気を出す俳優さんすごく好きです。
話が全然まとまってないですが面白かったです。
展開が早くて処理が追いついていなかったのでDVD化されたらもう一度改めて観たいと思います。