君が僕らを悪魔と呼んだ頃
先日また新たな漫画をジャケ買いしました。
タイトルは君が僕らを悪魔と呼んだ頃。
タイトルだけで結構惹かれたのですが概要を読んで即購入。
あらすじは中学時代に暴行、強姦等の悪事で学校を掌握していた少年。ある事件をきっかけに記憶喪失になり全く別の人間として幸せな高校生活を送っていたが過去に傷つけた人たちが復讐しにきて自分の過去を思い出し向き合っていくという物語です。
こういうバイオレンスな描写が多い作品にどうも興味を持ってしまいます。
そんでもって救いのない物語がとても好きです。
内容も割とハードで読んでて嫌悪感はかなり覚えます。
これをマガジンで連載してるっていうのが驚きです。
あと僕がもう一つ好きな点は狂ったヒロインが出てくるということ。
ネタバレになってしまいますがこの物語にも魅力的なヒロインが登場します。
主人公に散々おもちゃのように扱われていたヒロイン。
あることをきっかけに主人公がそのヒロインを好きになります。
そしてまた彼女も主人公を好きになります。
ヒロインは完全に心が壊れてしまっていてまともに学校に行ける状態でもありません。
主人公につけられた呪いに苦しんでいます。
おやすみプンプンのプンプンと愛子ちゃんの関係性と似ています。
めちゃめちゃ好きです。
二人とも破滅に向かうしかないことをわかっていながら関係を断ち切れない。
こういう儚い関係性って美しいなと思ってしまいます。
あくまで漫画などの話なので現実で自分もしくは友人がそんな状況にあったらとてもじゃないですが冷静になるよう努めます。
現在5巻まで発売されていて今も連載中です。
是非読んでみてください。
インフルエンサー
先日ひょんなことから海外のインフルエンサーのmika francisという方と下北沢に行ってきました。
彼女はinstagramのフォロワーを13万人抱える有名人で、お店に来て頂き自分のインスタをフォローして頂きました。
とても奇抜な格好、堂々とした立ち振る舞いにきっと有名な人なんだろうと思っていたがやはりそうでした。
彼女はビーガンらしくカレーを食べる気満々だった僕は急遽予定を変更し近くの少し大きめな定食屋に入りました。
そこで色々なことを彼女から質問されました。
普段どういうことをしているのか、これからの展望など。
お互い母国語しか話せないので携帯の翻訳機を互いに見せ合いながらコミュニケーションを取りました。
僕の勝手な主観なのですが海外の方は仕事やお金への考え方がしっかりとしていると感じます。
自分自身やりたいことはあれど方向性や今後のビジョンを明確に説明するとなるとなかなか難しいと思いました。
彼女はinstgram、YouTubeを主に活動し生計を立て生活しているそうです。
お金を頂くまでには5年近くかかったと言っていました。
23歳と言っていたので18歳の時点で独自の収入を得ていたことになります。
活動をしていたのはそれより以前と思うと本当にすごいと思いました。
18歳以前の僕はバスケしかしてなかったです。
お金や仕事のことなど全く頭になかったです。
イギリス生まれで今はバリに住んでいるそうで、それもすごいと思いました。
自分はせいぜい地元の静岡と東京の距離感。
更には国内です。
全く知らない土地に住むのも勇気がいるものですが国を越えるとなるとなかなかです。
そういった人はとてもエネルギーを持っていて周りにも大きな影響を与えると思います。
今後の展望について僕は音楽と服が本当に好きなのでそれに携わる仕事をしていたい、家族と友達とともに幸せな環境を作りたいと答えました。
彼女は私も同じと言っていました。
彼女の地元では服に関心がある人が少なく、自分みたいな格好は浮いてしまうと言っていました。
そして幼少の頃、変わり者であったためにイジメに遭い、うつ病を患っているとも言っていました。
少し自分に重なる部分があります。
ただ圧倒的に違うところは自分を信じ抜いていることです。
きっと色んな経験や自分のしてきたことに対してもなのかと思いますが自分にはない部分です。
彼女が自身のinstgramに僕を載せてくれたところ、約2日で300人ほどフォロワーが増えました。
改めて影響力のすごさを感じました。
ありがたいことにこういった出会いが僕の生活ではたまに起こります。
原宿という土地で名前の知られているショップで働かせて頂いているのもかなり大きいです。
その度に世界の広さを感じ、自分自身の見てきたものはほんの一部どころではなく0.1%にも満たないと思います。
知らないことだらけです。
もっと色んなことを知りたいと思います。
彼女は9月にまた日本に来て数ヶ月住むと言っていました。
そのときは彼女の日本での活動の手助けを何かできたらいいなと思います。
人格
先日、久々に漫画を買いました。
浅野いにおの新作、アイアムアヒーローなどで知られる花沢健吾の新作とここは今から倫理です。というタイトルの漫画。
タイトルでなんだこれ、となって2巻すでに発売されていたので購入。
高校が舞台で主人公は倫理を担当する教師。
さまざまな問題を抱える生徒たちが登場しオムニバス形式で進んでいきます。
タイトルの通り内容は悩める生徒たちに教師が知性を与えていく。
考え方や視点のアドバイスを与え生徒たちはそこから自分で考えて行動を変えていく。
結構面白いです。
その中で印象に残った話。
ネットの世界での人格と現実での人格にギャップが生まれすぎて困惑する生徒の話です。
そもそも人格とは大きく個人的、社会的なものに分かれるそうです。
個人的人格はそのまま、自分が何者であるか。
社会的人格は社会から与えられた役割みたいなもの。
会社、学校、家庭、友達などなど。
他者から見られる人格ですかね。
そもそも人格とは勝手に生まれるものではないらしく自分が何者であるか自覚したときに生まれるものだそう。
主体性、統一性、責任性、所有性。
この4つの性質を持ち合わせて初めて人格が備わっているといえるそうで。
一つ一つ説明するとすごく長くなりそうなので飛ばします。
人はたくさんの仮面を被りながら生きている。
仮面とは社会的人格のことです。
職場の人間と友人と会話をするときに同じテンション、同じ言葉遣いで喋る人は滅多にいないと思います。
みんながみんな仮面を被りながら生きています。
ローマ時代のエピクテトスという哲学者が残した言葉で
記憶しておきなさい。君はこの世界という演劇のひとりの役者であると。
君の役割はただ一つ。その役を見事演じること。
まさに!と思いました。
SNS上の自分、つまり仮面を綺麗にすることも大事かもしれません。
しかしその仮面を被る当の本人が醜いと思うのであればギャップが生まれます。
そのギャップが大きくなればなるほど心を病みます。
大事なのは仮面を磨くことより役者である自分自身を磨くこと。
役者が美しければ仮面も輝く。
僕もSNS世代なわけですが物凄くこの漫画は響きましたね。
思っていたことが言語化されて自分に落とし込まれる瞬間ってたまらないです。
それと同時に僕の周りには自分を磨くことに一生懸命な人が本当に多いなあと気づきます。
とても恵まれていると思います。
お金はエネルギー
お金の話をします。
考え方、捉え方の話です。
お金はエネルギーとして捉える考え方です。
そもそもお金とは?
かつて世界では物々交換の時代があり、それを更に円滑に進めるためにお金が生まれました。
ですのでお金に価値を生み出したのは人間です。
じゃあお金の価値とは。
それは今の地球において1万円は1万円の価値があるという認識をみんなが持っていてそれにより価値が生まれます。
しかしお金自体は単なる紙切れです。
お金の本質とは何か。
英語ではcashと呼ばれますがcashは信用という意味もあります。
お金=信用という解釈ができます。
ここから話が大きくなりますが地球上に存在するありとあらゆるものはエネルギーです。
そして地球はエネルギーに満ちていて循環しなくなることはないとされています。
果たしてどういうことか。
タオルを例にとると元は植物だったものが様々な工程を経てタオルになります。
その工程であらゆるエネルギーが加わりその形を認識しタオルとなります。
タオルは拭いたりしなければただの布です。
他からのエネルギーが加わり初めてタオルになります。
つまりエネルギーが加わらないと意味を持たないのです。
そしてこれはお金も同様です。
お金もエネルギーであるならエネルギーが滞っている状態では何の変化もありません。
ただの硬貨や紙切れです。
循環させるのです。
つまりお金を使う。
お金を使ったら還ってくるというのはこいうことでしょう。
しかし現実問題、お金は使えばなくなるし勝手に増えるものでもありません。
ではどうするのか。
全ての物がエネルギーであるといいました。
我々人間もです。
人は愛情を与えられたらお返ししたくなるものです。
そこには時間、体力、知識など様々なエネルギーが働いています。
これをお金に置き換えて考えます。
お金を大切に愛情を込めて接する。
その行いからお金に好かれ、より多くのお金が還ってくるという理論です。
より質の高いお金の接し方をしてみましょうと言った感じです。
質の高いお金の接し方とは人や何かのためにポジティブな要因でお金を使うこと。
簡単に言うとプレゼントをあげたりなどです。
こう言われるとなんとなく理解できますよね。
サービスを受けたり物を買うときはエネルギーの交換です。
サービスしてくれる方のエネルギー、物質のエネルギー。
自分の持っているお金というエネルギーと交換しているわけです。
そう考えるといつもより人に対して優しく接しようと思えます。
今回の考え方はかなりスピリチュアル的な要素も含んでいるのでどういうことだ?ってなる方も多いと思います。
ただ多くのお金持ちはこの考え方が備わっていると感じます。
反対にお金は単なる物質でエネルギーではないと説く方もいます。
そちらも調べて追々まとめてみたいと思います。
リリーフランキー
めちゃめちゃ好きです。
人となりも考え方も。
渋いおじさまって感じがしますね。
彼の語録みたいなのがネットで検索するとたくさん見れるんだけどすごく面白い。
低いテンションのまま真面目に下ネタを言う様が痛快です。
そういったことに対しても一生懸命というか真剣に考えてるからこそなんだろうなあと思います。
しかも女性から非常によくモテるとのこと。
たしかに落ち着いていますし大人って感じがしてわかります。
これまで彼の出ている映画などを何本か見てきたのですが演技も素晴らしいなあと思います。
演技に関しては自分は全くの素人で無知ですがそれでも圧倒されるものがあります。
役柄の振り幅もすごい上にその役が本当に実在しているのかという錯覚してしまいます。
最近見た中では「凶悪」、「万引き家族」が最高でした。
万引き家族は劇場で見たのですが前評判通りの面白さでした。
色々と考えさせられる内容でした。
家族物、特に祖父母が絡んでくるものっていうのが僕とても弱いのですがしっかりと泣きました。
もう一度見たいですね。
というか音楽や服の話しないんかいって自分で自分に思っています。
チワワちゃん
昨日、久々に映画を観てきました。
1月18日より公開のチワワちゃん
全く前知識のない方からすると、???ってなるようなタイトルですが原作はヘルタースケルターなどを描かれている岡崎京子さんです。
僕も原作は読んでおらず以前見た広告の動画でぼんやりと面白そうだなあと思ってたのでタイミングもあり観ました。
内容はとある大学生の男女数名の仲良しグループがいまして、その中の人物の彼女として自分をチワワと名乗る女性が途中からグループに加わります。
そのチワワちゃんがバラバラ死体として発見されたというところから物語が始まり展開していきます。
ここからは掘り下げた内容に触れていきますのでネタバレを含みます。
感想としては思っていたのと全然違った!
良い意味でそう進んでいくんだなあというか。
劇中のほとんどがチワワちゃんに関する回想の話。
当時はずっと一緒に遊んでいたにも関わらず、チワワちゃんの本名を彼女が亡くなってから知るという。
若者にありがちな希薄な関係性。
当時のメンバーが一人一人、チワワちゃんとの当時の思い出を振り返りつつ核心に迫っていきます。
そこからわかってくるのが誰一人としてチワワちゃんのことをよく知っている者がいないということ。
そして登場人物たちが想像していたチワワちゃんという人物像は実際と全く異なること。
色々な話を踏まえて徐々にチワワちゃんがどういう人物だったのかわかっていきます。
チワワちゃんはすごく美人で愛嬌がありグループの中でもマスコット的な存在でした。
一人ずつその視点になり回想のシーンに入っていくのでその人物から見たチワワちゃんというものがハッキリします。
誰も彼女の本質が見えていない。
その場のノリやテンションに任せてつるんでいたけどそれが終わればなんで一緒にいたんだっけ?となってしまうような薄い関係。
これは昨今の社会においても往々にしてあり得ることかなあと。
映像も煌びやかで色もとても綺麗でした。
青春の煌きというか。
極端に華やかな映像から、ずっと続くと思っていたがやっぱりすぐに終わりが来てしまう青春そのものを感じました。
音楽などの演出もよかったです。
このシーンいるのかな?と思うところもありましたが、その意味のないシーンそのものが意味を作り出して青春というものを表してるのかなあと思ったりしました。
門脇麦、成田凌と若手の注目株が多数出演されていて演技も見応えがありました。
門脇麦は愛の渦という映画で初めて観て以来、この人すごいなあと思っていました。
日本人独特の空気感というか、あぁいう雰囲気を出す俳優さんすごく好きです。
話が全然まとまってないですが面白かったです。
展開が早くて処理が追いついていなかったのでDVD化されたらもう一度改めて観たいと思います。
浅野いにお
僕は浅野いにおという漫画家が大好きです。
ほぼ全ての作品を読みました。
浅野いにおを知るきっかけとなったのがソラニンという漫画です。
こちらの作品は映画化もされています。
主演を宮崎あおいが演じており、この作品もとても面白いので是非観てみてください。
ソラニンを読んだ後、別の作品も読んでみたいと思い本屋さんにいって見つけたのが「おやすみプンプン」という作品です。
僕の中で浅野いにお作品の中で一番好きなのですが、タイトルからは全く想像できない壮絶な鬱漫画です。
読んだあとしばらく後を引くというか気が滅入ってしまうというか…
良い意味でです。
心地よいネガティブといったところでしょうか。
簡単なあらすじを話すと小野寺プンプン という何の変哲もない小学生が主人公で、彼の身の回りに起こる問題やトラブルと共に葛藤し成長していくという物語です。
その問題とは両親の離婚や失恋など自分たちの身の回りでも起こってきたようなことばかりです。
プンプンが小学生から大人になるまでの話です。
そしてほかの漫画とは全く違うと感じるところがプンプンとプンプンの親族だけひよこのキャラクターで描かれていることです。
左からプンプンママ、プンプン、プンプンパパ
この漫画の世界ではプンプンたちは普通の外見という設定で僕ら読者のみがこのひよこのキャラクターとして見えています。
作中では最後までプンプンたちの本当の姿を描かれたシーンはありません。
これによってより人間としての生々しさや汚い部分が際立って感じます。
そして自分を投影することがより容易になるのではと感じています。
浅野いにお作品に共通する点がとことんリアルであること。
そして自分を見ているかのような気持ちにさせられることです。
人間の醜い部分を掘って掘って掘り起こすのが非常にうまいです。
その度にあぁ、わかるなぁとなり鬱っぽい感情に支配されます。
思考がネガティブ寄りな人はかなり共感できるのではと思います。
浅野いにおは短編集や一巻読みきりなどの作品が多く、巻数が多いものの方が少ないです。
おやすみもプンプンも13巻完結で読みやすいと思います。
高校生のころこの作品に出会い、友達やいろんな人にオススメしてました。
やはり自分と似たような考え方の人は面白いと言ってくれました。
浅野いにおの作品はどれも全てオススメなのですが中でも虹ヶ原ホログラフという作品もかなり面白いです。
こちらは一巻完結なのですがまるで映画を見ているかのような気持ちになります。
様々な歪んだ人間が登場し散りばめられた伏線を回収していく様は爽快です。
内容もかなりダークですがとても面白いので是非、読んでみてください。